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πな気分 チチクリマンボとメロリンキューでひっくり返すことができるもの

 

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 考えてもみるがいい。「政治」のせの字も知らぬ1年生議員の38歳の若造小僧っ子が天皇をどう政治利用できるというんだ? できるわけがなかろう。ネットワーカー/ネチズンを中心とする小僧小娘のアノニマスな「人脈」しかない者に。今のところ、まともな人脈も金脈も地盤も看板も鞄もない者にできることなどたかが知れている。そのことに山本太郎自身が気づいているかどうか。気がついておらず、ただ「勢い」「情熱」「信念」といった青臭いたぐいだけでこたびの「直訴」をやったなら、ただの大うつけ者、傾き者、へうげ者にすぎない。やるならもっと盛大に、大歌舞伎の花道で大見得を切るくらいのことをしなけりゃ、おもしろくない。
 どうせこの世は夢だ。ただ狂えばいい。ただ狂えばいいが、「狂いどき」「狂い方」というものがある。いまはまだ風向きがよろしくない。山本太郎自身も経験が少なすぎる。チチクリマンボとメロリンキューでひっくり返せるほど、世の中も社会も世界も、甘くも生易しくもないということだ。敵は狡猾したたかな海千山千どもだ。心してかからなければいいように手玉に取られ、潰されるのがオチである。

 さて、日本国憲法第1章は「天皇および国民主権」について規定している。

 日本国憲法第1章 天皇
 第1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。


 主権者である国民ではなく、「象徴」である天皇に関する規定が前文につづいて冒頭にあること自体が物語の開き方としておかしいが、このあたりのことに関する事情経緯は扨置く。
「象徴である天皇」にできることは実質的にはなにもないと考えていい。天皇の国事行為はすべて内閣の助言と承認を必要とし(日本国憲法第3条)、天皇は自身の考えのもとに公に行動することはできない。
 信じがたいことに、日本国憲法には「元首」についての明確な規定がない。明治憲法(大日本帝国憲法)で元首と規定されていた天皇は、日本国憲法においては「外国元首や外交官の接受」「外交官認証(公証行為)」といった対外代表性を持つほか、「日本国の象徴」「日本国民統合の象徴」であり、また国事行為を行うと規定されている。天皇は外形的に元首の機能を有してはいるが、すべての国事行為には内閣の助言と承認を必要とし、天皇は国事行為には一切の責任を持たない。
 天皇は形式的/儀礼的な権限のみを持ち、政治的直接的な権能権力を持たない。日本国憲法第4条は「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能を有しない」と規定している。国事行為については、第7条で「天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行う」と規定して、具体的な内容を列記する。すなわち、

 1. 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること
 2. 国会を召集すること
 3. 衆議院を解散すること
 4. 国会議員の総選挙の施行を公示すること
 5. 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること
 6. 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること
 7. 栄典を授与すること
 8. 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること
 9. 外国の大使及び公使を接受すること
 10. 儀式を行うこと


 これらの国事行為は天皇が主催するものと解されるが、あくまでも内閣の助言と承認に基づいて行われる受動的かつ儀礼的なものである。
 天皇及び皇族は日本国憲法に定める日本国民の外部に置かれた存在であり、天皇は「日本国の象徴」および「日本国民統合の象徴」である。さらに、天皇の地位を日本国民の総意に基づくものとすることは、ポツダム宣言を受諾する前提として日本政府が意図した「国体の護持」に対するアメリカ合衆国の「日本の政体は日本国民が自由に表明する意思のもとに決定される」との考え方によって導かれたものだ。なお、日本国憲法には国民ないし国民主権と題する章はない。摩訶不思議なことだが事実である。

 最高権力者への直訴はいまにはじまったわけではない。古くは承応2年(1653年)、佐倉藩の佐倉惣五郎による四代将軍家綱への直訴。近代以降では「足尾鉱毒事件」にかかる田中正造の直訴。北原泰作の被差別部落出身者に対する差別の存在と待遇の改善を求めた昭和天皇への直訴。戦前には児玉誉士夫も直訴を行っている。そのすべてはやむにやまれぬ心情の吐露でもあったろう。
 広く誤解されているが、「直訴=死罪」ではない。現に幕府への三方領知替え/転封に対する直訴が、幕府の政策(大公儀御政道)に対するものであるにもかかわらずお咎めなしとなった例もある。直訴行為が死罪の対象とされない例はほかにいくらでもある。
 こたびの一件は38歳の若造の浅慮のパフォーマンスにすぎまい。いくぶんかはA( )Cもあったかもしれない。山本太郎自身、天皇に直訴したところで原発事故をめぐる問題が好転するなどとはこれっぽっちも思っていなかったろう。
 愚劣卑劣な木っ端役人/政治屋どもこそは、これまでもいまも天皇を利用しつくしているのではないのか? 高齢な上に重篤の病いを抱えている天皇と皇后を。それでも飽き足らずに皇太子妃までも。そんな不埒不逞の輩が、あさはか軽卒な行為をしたとは言え、憂国憂民の士たらんとする山本太郎を批判とは、まさに、「どのツラを下げて」と言いたくなる。原発にかかる種々の問題で主権者である国民の生命、財産をとんでもない危険にさらしつづけている腐れ外道どもがなにをえらそうに御託を並べやがるか。「エネルギーの安定供給」「経済成長」だのなんだのという寝言たわ言はおとといの方角で棒にぶつかって気を失っているお犬様にでも言奏上賜りやがれ。
 放射性物質は皇居にも東宮御所にも飛来し、降下しているぞ。水にもプルトニウム、ストロンチウムどんどんじゃぶじゃぶだぞ。そのことはどうする? どうけじめをつけるんだ? 腹を切れ。腹をかっさばけ。

 メロリンキュー坊やよ。もっと学べ。500円玉ハゲどころか完全ハゲになるほど勉強し、ものを考えろ。もっと修行しろ。あれも修行、これも修行だ。そして、いつの日か山本桃太郎侍となって人の世の生き血をすすり貪り食う不埒不逞の悪鬼卑鬼どもを退治しろ。


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