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ハバネロ・チャウダーは自由と死のために

 

Habanero_Chawder800PX.jpg
 

 アイリス・アバネロ・ミロンガ・シルエタ・ポルテーニャの得意料理はハバネロ・チャウダーだ。地獄のスープ。その辛さと熱さは即死のレベルである。辛い辛くないという議論などカラムーチョ婆さんの赤い腰巻きやヒーハー・コスギのハゲ頭の遥か先に吹き飛んでしまう。
 アイリス・アバネロ・ミロンガ・シルエタ・ポルテーニャが作ったハバネロ・チャウダーを食べたあとほどラバトリ・グラフィティが憎いことはない。世界中に無数にあるラバトリ・グラフィティをひとつ残らず消し去りたくなる。いや、消すだけでは足りない。ラバトリの壁もろとも木っ端微塵に爆破したくなる。C-4を100万トンほども使って。


Femme_Fatale800PX42.jpg


 ハバネロ・チャウダーを食べ終えたアイリス・アバネロは艶かしい舌なめずりをしばらく繰り返す。赤く部厚く大きな舌が口びるのまわりを嬲るように動く。その赤いナメクジのような舌はアイリス・アバネロとは別の生き物だ。アイリス・アバネロの舌は彼女の意志とは別の意志に操られているのだ。アイリス・アバネロの舌が蠢く様子を見て、私は激しく勃起した。亀頭の先端が擦れて鋭い痛みが走る。
「あなた、今、勃起してるわね?」
「うん」
「おちんちんの先っぽのスリットにこのハバネロ・チャウダーのスープを擦り込んだら、いますぐ、ここで、口でしてあげてもいいわよ」
「おまえの口の中はハバネロの汁でいっぱいじゃないか!」
「そうよ。それがどうしたっていうのよ」
「おまえの陰核にハバネロ・チャウダーの汁を塗りこんでみろよ!」
「あら。そんなのどうってことないわよ。ムヒや金柑を塗るのといくらもかわらない」
「どうかしてる。おまえは本当にどうかしてるよ!」
「まったくあなたはなにもわかってない。ハバネロ・チャウダーはね、真の自由と美しい死のためにこの世界に存在するっていうのに!」
「そんな話をガジン以外の口から聴くとは思ってもみなかったよ!」
「ガジンならもっとじょうずにあたしをイカせてくれたわよ」
 アイリス・アバネロが舌なめずりをやめたと同時に「呼んだ?」と言ってガジンがやってきた。その手には真っ赤な麻縄が3組握られていた。
「ハバネロで染めたコイツはヒーハーどころの騒ぎじゃないぜ」
 ガジンはその場でメニエール・ダンスのカナガワチュウオウコウツウ・ステップ、略称カナステを踏みながら言った。どうかしてる。本当に世界はどうかしてる。京急バスか横浜市営バスに乗って岬の終点まで行ってしまいたかった。そして、そこで私のためだけの『岬にての物語』を始めるのだ。


Habanero800PX.jpg





     
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