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言説戦闘員、ディスクール・バタイユかく語りき

 

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或るデジタリアンのベジタブル・カニバリズム/サラダと居残り佐平次のサゲと猿の皿回しとローマ皇帝アウグストゥスの恩返し(第一ドルジェル講釈)


 鰻を喰いすぎてレーゾンデートルの硬度がうなぎ上りな昼サラダ下がり、さらりとした梅酒を舐めつつ、ほろ苦くも甘いサウージ・サウダージの解釈に倦いて「地の塩は如何にしてサラダとなりしか」について考えたのである。極上のサルサを食べながら。とびきりのサルサを聴きながら。サリンジャー・ウォールにさりげなく壁パスを送る右サガンと左サガンを注意深く観察しながら。世界中の冴えないサラリーマンの宮仕えの殺伐とサンジカリズムに思いを馳せながら。サルヴァドール・ドミンゴ・フェリペ・ハシント・ダリ・ドメネクが『ダリとダリ』の中で発した「誰のパリ? ダリとパテ?」という問いの無謬性について永遠に溶融しつづける偏執狂的編集作業に勤しみながら。サルトルのロンドン-パリ問題やら無限の猿定理やらガストン・バシュラールとサラマンダーの倫ならぬ関係の問題やら森の漫才師サルーの手形のサルベージに関する手練手管やらサル・パラダイスがみたメキシコの夢やら遠く去るラ・マンがサウダージをたたえながら最後に弾くサラサーテは『サパテアード Op.23-2』か『ロマの旋律 Op.20』かやらサローヤンが空中ブランコに乗った若者をサルプラトー高原に幽閉している問題やらミルプラトーにおける郷愁高地魂の保ち方やらについて夢想し、誘われながら。さらには次のことどもについても。

 サザンオールスターズの茅ヶ崎における評価について。
「さなきだに蛹が上の小夜衣 わが妻ならぬ 妻な重ねそ」の歌の忠義貞節について。
 サルディニア島とサルディニア海について。
 サンシーブル(可感的なもの)とアンテリジーブル(可知的なもの)について。
 ドナスィヤン・アルフォーンス・フランスワ・ド・サド公爵夫人の秘められた性癖について。
 ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランの不毛なる饒舌について。
『青い珊瑚礁』を聴きながら食べる珊瑚礁の幻の海老みそカレーについて。
 第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューのサンドウィッチ諸島巡行の顛末について。
 サファイアの精の後姿について。
 マルキ・ド・サドとマルコメ味噌とマルコムXの類似性について。
 サンドマンの来訪について。
 散歩のサンボリスム分析について。
 皿まわし芸人の現状について。
『Somethin’ Else』の無謬性について。
 ジャン=リュック・ゴダールの近況について。
 サクレ・クール寺院前の斜面の正確な角度を知りうることは可能かについて。
 サルヴァトーレ・クオモの大型倒産について。
「I drink to make other people more interesting/私は他者をより面白がらせるために酒を飲む」ことについて。
 サイコパスをコンパスの針の先で突つき殺すときの留意点について。
「差異、差延、ディフェランスこそが語ることを可能ならしめるか」について。
 サイコパシーに対する予防について。
『Side by Side』の無人島音楽リストへの掲載について。
 サイバー・シープとサイバネティクス・シープの焼き加減について。
 ジュディッツィオ・ユニヴェルサーレの行く末について。
『桜の栞』の歌詞の物語性の評価について。
「最後の審判」が行われる法廷の写真撮影と録音の可否について。
『サーフ天国、スキー天国』における須藤薫のコーラスの素晴らしさについて。
『最後のセブンナップ』の飲み方について。
『Sunday Song』の復権と封印の解除について。
 かつて西麻布のビストロ通りにあった「Il Mar di Sardegna」のその後について。
『サンベア・コンサート』と『サキソフォン・コロッサス』の評価について。
 サツにタレ込むのと札を漬け込むのではどちらが罪かについて。
 三枝点(SAEGUSA FULCRUM POINT)の活用法について。
 実朝暗殺の真実について。
『最後の春休み』の正しい聴き方について。
「差別/被差別」の関係性について。
 態と姿態と屍体と肢体と姿体について。
「サムライ・エンタープライズ」を休眠会社にするか否かについて。
 Dooley Wilsonの歌唱力について。
 さめざめと泣いているフリをする鮫肌文殊の猿知恵浅知恵について。
 査証偽造の件でサモトラケのニケがさも虎家の人間ででもあるかのように詐称していることについて。
 白湯を飲みながらショパンの「小夜曲」のいくつかを聴く幸福について。
 娑羅双樹の花の色はDICの何番かについて。
 ランス・アームストロング問題で激震の走ったサイクル・ロードレース界の今後について。
 さりげなく「Corsa Della Strada del Ciclo」と呟く件について。
 サリフ・ケイタを呼びつけて物の怪の森の女王であるサンが「おまえにあのアルビノの娘を救えるのか!」と怒鳴りつけた件について。
 突然死マニアのドナスィヤン・アルフォーンス・フランソワ・ド・サドについて。


 本邦において田原町の仏壇屋の売り子にすぎなかった俵万智小娘のスッカスカ駄句本『サラダ記念日』によって、「サラダ」という言葉、存在が不相応な強度を持つようになって以降、サラダは本来の脇役としての立ち位置、ローマ皇帝アウグストゥスを死の淵からサルベージした影の功労者としての立場をなりふりかまわず捨てて、いまや主役を張っている。これに加担加勢したのがデジタル・ビビンバ・カニバリズムのまやかしに毒された菜食主義者、ベジタリアンであり、大事なものが詰まっているとみせかけてその実中身は空っぽスッカラカンのアズカバン鞄をこれ見よがしにふりかざす偽鎌倉夫人であり、親の死に目去り際告別式でも「有機! 有機! 勇気をもって有機!」とやかましくけたたましい有機ウーマンであり、無批判にホメオスタシス原理を振りかざすホメオパシシャンであり、トンデモ科学系の有象無象であり、マクロビオティック・ピープルであり、ロハスの嘘ライフ実践者であり、地球空洞説/平面宇宙説であり、彗星・隕石による天変地異説であり、イマヌエル・ヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』であり、居残り佐平次のサゲの近代的構築に血道を上げるポンコツ猿芝居の噺家であり、チャールズ・フォート協会であり、UFOであり、アルフレッド・ウィリアム・ローソンのローソノミーであり、ダウジングであり、インテリジェント・デザインであり、ルイセンコ主義であり、海に沈んだ超大陸であり、アトランティス大陸であり、ムー大陸であり、ミーム大陸であり、レムリア大陸であり、ピラミッドパワーであり、数秘術であり、ホメオパシーであり、ローコストのシンパシーであり、カイロプラクティックであり、ラジオニクスであり、オカルティズムであり、エドガー・ケイシーであり、フードファディズムであり、断食療法であり、フレッチャー主義であり、反牛乳主義であり、牛乳主義的志ん生主義であり、菜食主義であり、有機農法であり、視力矯正であり、近視矯正術であり、オルゴンエネルギー・セオリーであり、ダイアネティックス/サイエントロジー協会であり、骨相学であり、パーペチュアル・モーション・マシーン/永久機関であり、ユリ・ゲラーのロールスロイスであり、超物理学であり、水晶パワーであり、キルリアンであり、磁気治療器であり、フォトリーディングであり、回復記憶であり、トランセンデンタル・メディテーション/超越瞑想であり、意識のトランス・ルーセントであり、マイナス・イオンであり、空気のビタミンであり、ナノイー・イオンであり、プラズマクラスター・イオンであり、ラクッコピコリンであり、機能水であり、アルカリイオン水であり、、超軽水であり、高濃度酸素水であり、バナジウム水であり、ハーモニーウォーターであり、活性水素水であり、デトックスであり、イオン・デトックスであり、クロレラ健康食品であり、波動であり、EM菌であり、フォトンベルトであり、4次元時空理論であり、サイ科学であり、ゲーム脳であり、アルファ波であり、霊気/レイキであり、ヒーリング効果であり、右脳左脳論であり、脳機能局在論であり、百匹目の猿現象であり、血液型性格分類であり、男脳女脳論であり、電磁波遮断シールであり、波動科学であり、水からの伝言であり、オーパーツであり、オーリングであり、ミッシング・リンクであり、クンニリングスであり、パワースポットであり、黒い山葡萄原人であり、DHMOであり、ジークムント・フロイトであり、トランスパーソナル心理学であり、ドクター中松であり、韮澤潤一郎であり、竹中平蔵であり、池田信夫であり、あそこやらあすこやらアヌスやらワギナやらコックやらディックやらタートル・ヘッドやらクンニ・リングスに使い回されたクリネックスであり、サイエントロジーであり、精神医学全般であり、常温核融合であり、精神分析学である。
 これらを無批判無自覚に信奉し、信仰し、主張し、拝戴し、押しつける者は、一様にソーカル事件とマイカル本牧事件とマキ・サエグーサの髭ゾーリンゲン・ゾルゲ事件が同根であること及びトーマス・クーンとディーン・クーンツが同一人物であることも知らぬドーショー・モナイ原人の直系歯槽膿漏である。そのことを治療し、解決してからでないと先へは一歩たりとも進めないと心得なければならない。
 さて、朝のホメオスタティック・マクロビオティック・サラダを永久機関ミキサーにかけてダウジング・ローソノミー・DHMOジュースを作る時間だ。瀕死のローマ皇帝アウグストゥスもお待ちかねである。ローマ皇帝アウグストゥスの恩返しは「サリュート!」の声とともに飲みほす酢酸サングリア百年分だ。

(さらに去る者にも続ける気はさらさらある)


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