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BAD BOYZ#1 顔面熔解男を契機とする諸問題/記憶庫、ディミトリ・フロム・パリ、「原発やめろ」

 

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 メニエール・ダンスの名手、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドと終りなきアノニマス・マドレーヌ・トークで戯れのエクリチュール並びにパロール・パローレしているときのことだ。昼すぎから始まったアノニマス・マドレーヌ・トークは音楽、思想、哲学、文学、ラヴ、セックス、体位、ラカンの鏡とマーカスの鏡の「鏡合わせ」、快楽、差別/被差別、国家、権力、ハルキンボ・ムラカーミ並びに秋元康一味及びベックソ系に関する悪口雑言、すなわち森羅万象についていつ果てることもなくつづいた。
 パフュームのパフォーマンスと「生命、宇宙、そして万物、森羅万象についての究極無窮の答え」との関係性について精査しているとき、突如、脳内にきわめてキュートな声で「LOVE LOVE MODE♪」という歌が聴こえはじめた。
「だれだ!? おまえはだれだ! この歌はだれの歌なんだ!」
 吾輩は思わず叫んだ。きょとん顔のビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドを尻目に、吾輩は記憶庫の5781600個ある引出しを手当り次第に引っ張りだした。
「どうしたどうした? どうしたんだ?」
 ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが問う。当然だ。吾輩はいくぶんかポモドーロ・コストルート・フィオレンティーノの冷製スープにも似た冷静さを取りもどしつつ、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドと終りなきアノニマス・マドレーヌ・トークで戯れのエクリチュール並びにパロール・パローレをつづけながらも「LOVE LOVE MODE♪」の主のことを大脳辺縁系ならびに大脳新皮質の一部を使って高速サーチしていた。
 おなじように名前が出なかったヴァンダレイ・シウバはすぐに出た。自称IQレスラーの桜庭も。『苺の季節』のアースキン・コールドウェルも。ハルキンボ・ムラカーミの自宅と携帯の番号も。大江健三郎の器の容量も。60年安保闘争と70年安保闘争のドラマツルギーの正体も。宇多田ヒカルとジミー・クリフの『Time Will Tell』に関する取引きが時間によって解決された真相についても。早死にしたロリー・ギャラガーの死因も。江藤淳が吉本隆明に狙いすましてつけた難癖の背後にある守旧派の怨念とコム・デ・ギャルソンに象徴される「消費文化」の表層についても。佃小橋の欄干にもたれて涙した遠い日の少年の涙のゆくえについても。スティーヴィー・レイ・ヴォーンの「ギュウィィィィィィィィン」の成分についても。

「『OUT TO LUNCH』がわかるという奴がいたら大嘘つきだ」
「わかるわけないんだから」
「『OUT TO LUNCH』はジャケットの秀逸さもさることながら、その危険さ、ヤバさ、古くも新しくもならない強固さにおいて、ジャズ世界の王だ」
「デリダについてもモノリス・メルロー=ポンティ准教授についても義理の兄のモーリス・メルロー=ポンティ教授についてもおなじだな」
「日本の哲学思想界をだめにしている張本人はみすず書房の編集長だ」
「渡辺守章のフーコー物の翻訳をのぞけば、みすず書房をはじめとする哲学思想翻訳物はすべていただけない」
「それもこれも、助手時代の遺産と政治力で寝穢くいけしゃあしゃあと生き延びている爺さん学者たちに原因がある」
「そもそも、最低でも英語、独語、仏語、ラテン語、ギリシャ語が理解できていなければ哲学はわからないし、語ることはできない」
「まったくだ」
「それにつけても、顔面熔解男・山下達郎はひどい奴だ」
「だな。吉田美奈子の人生をめちゃくちゃにしやがって」
「ひとの男を寝取った竹内まりやも竹内まりやだ。だから、おれは金持ちが嫌いなんだ」
「だな」
「金持ちどものおかげでまちがいなくおれの分け前は420万ユーロは目減りしている」
「クラフトワークは『原発やめろ』で演歌になっちまったしな」
「荒野にでも出るか?」
「この夏にはな。イエスやブッダやツァラトゥストラやマホメットが荒野に出る前に鬼になったように、おれたちも鬼にならないとな」
「だな。とりあえず、なにから始める?」
「顔面熔解男の粉砕と撹拌だ」
 そして、突如、正解が仕舞われていた記憶庫の引出しがあいた。ディミトリ・フロム・パリ Dimitri From Paris. YouTubeで検索し、早速『LOVE LOVE MODE』を聴いた。「この声、おれは勃起する」とビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドが言った。水曜の午後の動物園が恥を知る純白のパンダを引き連れて角の加藤のタバコ屋の前まで迫っていた。




     
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