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地下鉄の遠近法#2 銀座線の復活大猿と地下鉄のカジ

 
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 旧車輌時代、銀座線は走行中に突如として車内の照明が消えた。「大猿の呪い」だ。「地下鉄銀座線における大猿の呪い」についてはオンワード・ガイ・フォークス財団の委託を受けたウガンダ出身の日系ウガンダ人呪術師、ハルキンボ・ムラカーミが綿密地道なフィールド・ワークを実施し、呪法と変容情報誌J-PRESSの表4誌上において詳細な報告を行っているので参照していただきたい。
 1927年12月の銀座線開通当時、地下鉄銀座線の大猿は我が物顔で銀座線内を地下鉄車輌内と言わず、地下鉄線路内と言わず、駅ホームと言わず跳梁跋扈していた。浅草-上野間の2.2kmはまさに阿鼻叫喚、不忍池地獄、野村沙知代+細木数子のツー・プラトン騎乗位レベルの凄絶悶絶地帯となった。

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 大猿を捕獲したのは「地下鉄の寅さん」こと根来寅嗣である。根来寅嗣はのちの「地下鉄トラディショナル」、「チカトラ」の元祖となる人物だ。ヤメ検/元刑事局長の根來泰周は「温故知新」を深く静かに徹底的に学ばねばならない。さもなくば浄土は遠く遠い。恥を知れ、恥を。元兵庫県警本部長の四方とともに。
 捕獲された大猿は速やかに浅草区警察署に引き渡され、即日、処刑殺処分された。標本化を望む声もあったが大猿の偶像化をおそれる政府がこれをゆるさなかった。しかし! 大猿の標本はひそかに製作されていた。

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 地下鉄銀座線の闇のただ中を跳梁跋扈した大猿の標本は現在、新宿区戸山にある「幻獣研究所」北棟3号館第42標本室に襟巻きトガシキ、高橋お伝狐、愛のコリーダ羊、饒舌大陰唇貝、アベサダ型巨大陰核イソギンチャク、漱石大脳多皺則天去私猫の生体標本とともに厳重な管理のもとに保存されている。
 地下鉄銀座線の大猿の体毛から抽出されたDNAをもとに誕生したのが復活大猿のサルーである。復活大猿は現在、「森の漫才師」を名乗り、銀座線のみならず、東京の地下鉄のあちこちでキヨスク式漫才を披露する日々を生きている。運がよければ地下鉄銀座線の復活大猿の「くる?」「サルー!」というおもしろくもダウソタウソでもウッチャソナンチャソでもない一人ノリツッコミの漫才を目撃できる。地下鉄銀座線の復活大猿を目撃できる確率が高いのはG-SPOT42のA2出口階段付近である。ちなみに、ホルヘ・ ルイス・スバス・ボルヘスとピッツァ・マルゲリータ・ゲレロの共著『幻獣管理』には復活大猿の自堕落さと胡乱さと剣呑ぶりが仔細に報告されている。

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 ウガンダ出身の日系ウガンダ人呪術師、ハルキンボ・ムラカーミによって復活を遂げた大猿はみずからの同位体の怨嗟、無念を晴らすべく、復活と同時に銀座線の線路に向けて地下深く潜行した。復活大猿を支援したのは森仲間の冷たいお鼻のイノシシどんこと猪瀬直樹だ。
 冷たいお鼻のイノシシどんこと猪瀬直樹は復活大猿のために神田神保町の「壁」をぶち壊した。それまで自由と効率と時間の敵として立ちはだかっていたコッコーショーウンユショーコッパヤクニン虫の天下り牙城を陥落させるのは困難をきわめたが、赤坂ミカドの肖像絵描きとして一世を風靡した猪瀬にとって、不可能を可能にすることは可能を不可能にするよりも可能性は高かったと言いうる可能性が高い。
 なお、地下鉄銀座線における大猿の呪いは「地下鉄カジュアル」と呼ばれる一群のファッション・スタイル、ファッション・トレンド、ストリーム・ラインを生んだ。この影響は日比谷線においては「チカトラ」こと「地下鉄トラディショナル」、千代田線においては「チカプレ」こと「地下鉄プレッピー」、丸ノ内線においては「チカジャップ」こと「地下鉄ジャッピー」、半蔵門線においては「チカクラ」こと「地下鉄クラシカル」並びに「チカエレ」こと「地下鉄エレガンス」、東西線においては「チカヤン」こと「地下鉄ヤンキー」、有楽町線においては「チカダン」こと「地下鉄旦那風」並びに「チカダサ」こと「地下鉄ダッテサイタマダモーン」、南北線においては「チカサン」こと「地下鉄サンマヤッキー」並びに「チカアザジュー」こと「地下鉄アザブジュバーン」として結実した。この巨大なうねり、変えようのない流れにイチャモンをつけたのはただ一人、綾かけ婆こと湯川れい子であった。

 地下鉄銀座線における大猿の呪いに端を発する1980年代初頭における地下鉄車内の風紀紊乱状況については湯川ヒロシ氏の『地下鉄の社会学』に詳しいが、地下鉄の風紀紊乱の象徴がその十数年後に発生する「地下鉄サリン事件」だろう。「地下鉄サリン事件」は1920年代にすでに準備されていたというのが吾輩の考えだ。

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