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哀しい視線 ── 小林秀雄といふ事

 
小林秀雄01

「小林秀雄が生きていれば」と思うことがよくある。戦後、たちまちキャラメルママ・デモクラシーのまやかしにしてやられ、そのふしだらきわまりもない言説に迎合したあげく、" 進歩的文化人 " に変貌したり、懺悔したりする知識人らを尻目に、「頭のいい人はたんと反省するがいい。僕は馬鹿だから反省しない」と小林秀雄は言い放った。清潔な態度に深い共感を持った。
 この夏、小林秀雄の評論集『無常といふ事』をゆっくり時間をかけて再読した。『無常といふ事』は実にいい。文体がたまらなくいい。同時に、友の死さえも「物」として見てしまう小林秀雄の「視線」に強く魅かれた。脳内読書ノートによれば、『無常といふ事』を読んだのは小学校5年の夏休みである。わたくしの "小林秀雄初体験" であった。以後、三島由紀夫とともにわたくしは小林秀雄にのめり込んだ。
 小林秀雄畢生の大作『本居宣長』が「新潮」に連載開始されたのは昭和40年だが、その3年後、わたくしは行きつけの古本屋で「新潮」の昭和40年6月号をみつけ、その中に小林秀雄の『本居宣長』を発見した。そのときの心のふるえはいまもあざやかにおぼえている。以後、「新潮」のバックナンバーを可能なかぎり入手し、『本居宣長』だけを読んだ。小学生ごときにこの難解な大作が読解できたのかどうかははなはだ疑問だが、おそらく、一連の小林秀雄作品をやっつけてしまおうという荒削りな情熱の中で読んだのにちがいない。それもまた、「読書」のありようのひとつであるから、よしとせねばなるまい。

kobayashihideo02.jpg

 過去の連載を読み終え、最新の連載に追いついたとき、わたくしは中学生になっていた。おとなのとば口に立ちつくしながら、小林秀雄の「視線」「眼差し」がいつも自分に注がれているような錯覚に陥ることがしばしばあった。哀しい視線    わたくしが小林秀雄の眼差し、視線に感じたものである。読むもの・観るもの・聴くもの・触れるもの・食すもの    何から何までが哀しかったにちがいない。視えすぎてしまう悲劇    小林秀雄の後半生はまさに悲劇だったのではないか。よくも天寿をまっとうしたものだ。「視えすぎてしまう悲劇」を生ききることのできなかったのが、芥川龍之介であり、三島由紀夫であり、江藤淳だろう。吉本隆明をのぞけば、あとはひと山いくらという括りで充分である。その吉本隆明も逝き、この国の「精神」はいよいよ末期に近づいた。
 批評とは無私を得る道である    そのような極意、境地に小林秀雄は晩年に至って達する。そして、ランボー、モーツァルト、ゴッホ、ドストエフスキーの森や闇や谷や砂漠や狂気を変遷し、批評する精神の大伽藍がついに辿りついたのが本居宣長であった。小林秀雄は実に11年間にわたって『本居宣長』を書き継ぎ、完成をみた6年後の昭和58年早春、桜がまだ芽吹きさえもせぬ季節に世を去った。享年80歳。その哀しい視線はいま、この国を、世界をどのように視ているのだろうか。

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