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反語と隠喩#1 或るカリグラファーの能記の冒険と4θ4LNF文字に関する研究

   言語は既知のことしか伝えない。新しい感動と驚きをえることができるとすれば隠喩によってである。E-M-M 朝からずっと、『旧約聖書/創世記』第19章にあるソドムとゴモラの滅亡物語の象徴的なシーンのうちのひとつ、神の使者の戒めを破って振り返ったロトの妻が塩柱となる場面が大脳辺縁系ならびに大脳新皮質を駆けめぐっている。昨夜、「アルビノ女並びにアリン・スエツングースカ及び中身は空っぽカバン偽鎌倉夫人、五体不...

4θ4 Life Not Found#1 カスパールは4θ4弾を装填完了。あとは引金を引くだけ。

  消息不明になっていない人間は存在しない。E-M-M 現代人は一人残らず消息不明者である。消息不明になっていることに気づいていないだけだ。何者かが懸命に他の何者かの行方を探している。あるいは、自分自身が自分自身の行方を探している。幸運をもたらすために。怨みを晴らすために。死をもたらすために。最後の接吻をするために。 現代社会は狙われたが最後、完全な防御をすることは不可能である。綻びはいつか必ず出る。...

美しいものを見たければ眼をつぶれ/最後の『I Remember Clifford』

   1985年夏の終りの七里ケ浜駐車場レフトサイドにおける『I Remember Clifford』とおとなになった友人の話だ。友人の名は森の漫才師サルー。 8月15日が過ぎ、夏の終りが近づくにつれて森の漫才師サルーの口数は1時間ごとに減りはじめ、なににも興味を示さなくなっていた。8月の第三週にはさらに口数は激減したうえに、ものをほとんど食べなくなった。森の漫才師サルーはみるみる痩せ衰えていった。そんな状態の森の漫才師サル...

スタジアムの夕暮れ/陽が昇り、陽が沈むまでの人生の刹那になにをプレイできるか?

   スタジアムは生きている。生きて、不思議に親しげな息づかいで、プレイする者たち、それを見る者たちにしきりに問いかけている。スタジアムは陽が昇り、陽が沈みきるまでの短いうつろいの中に生き、問うている。 その頃、私は恐ろしい悲運の連続する熱病のような困憊のただ中にあった。夕闇迫る神宮の森をさまよい歩きながら、日々の生活の困難に押し潰されつつある自分に思いがけず凶暴な感情が膨れ上がっているのを知った...

三葉虫食堂#2 三葉虫丼の概略とベラスケスのコンベルソ問題

   三葉虫食堂の三葉虫丼は、その名称によって様々なる意匠に彩られた憶測を呼んでいるが、実際、三葉虫丼はどうということのない、年収5億4200万ラスメニーナス時代を生き抜くためのアイテムのひとつに過ぎないというのが私の考えだ。「ラスク! メシ! ナス!」と叫びたくなった者のためのパーネヴィーノについての心性を忖度することはバージェス・タウンの掟に反するので扨置く。三葉虫丼の文明論的概略を申し述べるならば...

三葉虫食堂#1 亡き王女のための三葉虫丼/順調長調に弱っていくためのガラナ汁

  『亡き王女のためのパヴァーヌ』は長調なのにかなしい。盲目の三葉虫のようにかなしい。E-M-Mバージェス・タウンを襲ったカンブリアン・エクスプロージョンから5年42ヶ月。街は徐々に本来の「世界の門」としての姿を取りもどしつつある。問題はボブ・ディランだ。ボブ・ディランのホメオボックス・タイプの『ボディ・プラン』がまたぞろ世界を席巻しはじめている。ボブ・ディランは独特のダミ声をさらに変容させたガミ声で歌っ...

アメージング・ストリートはアメージング・ストーリー誕生の場へ

   ストリートは驚異と驚嘆にあふれている。 YouTubeで「Street」をキーワードに検索するとヒットは1億を超える。ゲーム、映画、音楽、そして、パフォーマンス。ヒットするジャンルは種々雑多だ。 キーワードを「Street drumer」に。44万件。「Street guitar」は112万件。玉石混淆。ピンからキリまで。中にはスカウトされてすでに大成功をおさめた者もいる。 既存、守旧派のお仕着せや愚にもつかない戦略/マーケティングによ...

真言の音楽#36 また別の超絶ギター弾き/YouTubeはやはり大鉱脈だった。

   もうひとつの3.11、もうひとつの「夏の思い出」、もうひとつの「少年時代」、もうひとつの「ふるさと」、もうひとつの「北の国から」、もうひとつの「Sweet Memory」、もうひとつの「涙そうそう」、もうひとつの「残酷な天使のテーゼ」、もうひとつの「天国への階段」  またYouTubeで素晴らしい音楽表現者をみつけた。南澤大介。ギター弾き。1966年生まれ。知る人ぞ知るといった存在。 ギター1本でロックやポップスの名曲...

遥かなるスペイン#2 『アルハンブラの思い出』の思い出

  『Recuerdos de la Alhambra/アルハンブラの思い出』は「モダン・クラシックギターの父」と言われるフランシスコ・タレガ(Francisco Tárrega)の代表作であって、全編を通じて奏でられるトレモロ奏法(単一の高さの音を連続して小刻みに演奏する技法/複数の高さの音を交互に小刻みに演奏する技法)はアルハンブラ宮殿のパティオにある噴水の水の動きを表現している。 G. オーウェルの『カタロニア讃歌』を読んで胸を高鳴らせ、居...

遥かなるスペイン#1 パパ・ペペ

   スペインを旅したとき、バルセロナのさびれた漁師町で土地の古老と知り合った。名をホセといった。私は親愛の情をこめてパパ・ペペと呼んだ。私がそう呼ぶと、ホセは顔をくしゃくしゃにして喜んだ。 パパ・ペペは80歳近いにもかかわらず、肌はみずみずしく艶やかで、海で鍛えあげた赤銅色の肉体は地中海の豊饒なる光を受けて眩しく強く輝いた。 夜、漁具の手入れをしながらパパ・ペペは自らが生きてきた80年におよぶ人生を...

千年喪に服せ

   千年に一度の災厄に遭遇し、数万年にも及んで毒を撒き散らすプルトンの火が燃えさかることとなった災害にまみえながら夏休みだと? ゴルフ場で芝刈りだって? あきれかえって、太ももを刺されても「痛いよお、痛いよお」と歯茎を剥き出して嗤いたくなる。 ボンボンだということは初めからわかっていた。しかし、ボンボンのうえにボンクラだったとはな。最高権力者がこの体たらくでは民草がポンコツボンクラヘッポコスカタン...

夏を追悼せよ/今はもうどこにもない、あの海を探して。

   未来は保証するものではなく、追悼すべきものだ。E-M-M プレイステーション2の『ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇』にハマりにハマった時期がある。2002年の夏のことだ。長い浪人時代のただ中だった。繰り返し流れるテレビCMの映像に魅かれ、秋葉原まで出かけて手に入れた。イラストレーターの上田三根子によるキャラクター・デザインはとてもキュートで魅力的だった。上田三根子は、最近ではライオンのハンドソープ/ボディソ...

カザルス・バードの『鳥の歌』は異国の王たちに届いたか?

   パブロ・カザルスがホワイトハウスで『El Cant dels Ocells/鳥の歌』を演奏したのは、アメリカ合衆国がベトナムへの軍事顧問団の派遣を激増させ始める最中だった。1961年11月13日、月曜日。休み明け。その日もまた、世界のいたるところで悲劇と喜劇が無数に舞い踊っていた。 演奏の最中、カザルスは感極まって嗚咽のような声を何度か漏らす。歓喜か? 法悦か? 慟哭か? フランコ軍事独裁政権と結んだアメリカ合衆国への憎...

銀色に輝く河を渡って森を抜け、手の洞窟の奥へ。さらにその先へ。

  癒えぬかなしみをぬぐうためにオートバイに乗って-あるいは-銀色に輝く河を渡って森を抜け、手の洞窟の奥へ。さらにその先へ。Gustavo Santaolalla. この男の奏でるギターの音色にはぬぐい去ることのできないかなしみが宿っている。それは、誇り高きナティーボ/プレイスパニコの民の痛みでもあるか。グスタボ・サンタオラージャの奏でるギターの音色がしみるのは、ナティーボ/プレイスパニコの民がコンキスタドールたちから受...

ホワイトアスパラガス・ダウン#1 食世界を支配したければホワイトアスパラガス・ハウスを陥落とせ[予告]

   食世界の崩壊はホワイトアスパラガス・ハウスの陥落から始まった。【登場人物】 アンソニー・ジョー・ホワイト/アメリゴベスプッチ合衆国大統領 ブラッド・ジョー・ブラック/マカロンビア特別区首都警察(DCPD)警官 ブラッド・ピットブル/大統領特別警護官(チョコレート・サービス) グラッド・ピットブル/大統領特別警護官(チョコレート・サービス) グリッド・ピットブル/大統領特別警護官(チョコレート・サービス) ホ...

4次元シアター#1 アルカポネのフルスイング

   As if I dream a dream. and I take someone into another dimension. E-M-M フルスイングのつもりがハーフスイング。ハーフスイングのつもりがフルスイング。それが人生というゲームだ。E-M-M 中学2年のときの英語教師は「宇宙人」あるいは「魔物」だという噂があった。その教師は巨漢で、風貌はギャング・スターのアルカポネによく似ていた。それだけではない。尖った耳は『スター・トレック』のミスター・スポックの耳...

He Died As He Lived#2 仔犬のような眼をしたジョン・ベルーシに会いにいく

   眠られぬ夜のために星の王子様と一緒にKFCを貪り食いながらアニマル・ハウスに引きこもっている仔犬のような眼をしたジョン・ベルーシに会いにいく ジョン・ベルーシが死んで31年が経つ。生きていれば64歳。64歳? ベルーシが? そう考えた途端に笑いがこみ上げてくる。 似合わねえ! 還暦を過ぎたベルーシなんか金輪際さんで似合わねえ! ということは、やはり、ベルーシが33歳という若さでおっ死んだのは然るべくして起...

ジョニーの冬と泥んこ水とブルースの兄弟

    窓に広がる夏の空の青さを計測しながらトマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニの『アダージョ ト短調』を聴いていると、ジョニーがやってきた。右手には泥んこ水が満たされたバケツをぶら下げていた。「やあ、ドビ・ブロー。ひさしぶりぶり。ブルースマンのおいらが来ましたよ」「やあ、ジョニー。ひさしぶりぶり。ちょうど退屈しはじめてたとこさ」 ジョニーはバケツを床に置き、壁に無造作に立てかけてあるギブソン・ファ...

ある新米非常勤講師と青白く輝く新月とコルトレーン

   ジョン・コルトレーンの『Crescent』をずっと聴いている。青白い炎がゆらめくような静かな熱情。変貌しつづけるコルトレーンが唯一立ち止まったときの記録。1曲目の『Crescent』につづいて『Wise One』がかかる。賢者。賢き者。マッコイ・タイナーの静謐なピアノのあとにさらに静謐なコルトレーンのテナー・サックスのソロ。遠い昔のいくつかのシーンが静かによみがえってくる。 高校2年の秋。文化祭をめぐる緊急臨時生徒総...

I am no one#3 セクシーでタクシーでジバンシィでゼクシィでミクシィな話

  2004年の夏に最終の山手線が去ったあとの田町駅駅前で筆舌につくしがたいほどセクシーな妙齢の御婦人と乗り合いタクシーに同乗した。年の頃30代半ば。セクシーな彼女はタクシーが動きだしてしばらくするとジバンシィのロゴマークがこれみよがしにプリントされたトートバッグから雑誌を取り出した。リクルート発行の『ゼクシィ』だった。ことはそれだけでは終わらない。「mixiって御存知ですか?」突如、乗り合いタクシーに同乗...

法の庭先#1 裁判はゲームである。

   法学の徒であった頃はほぼ毎日東京地裁か横浜地裁、さらには東京高裁、最高裁判所、果ては東京簡裁、横浜簡裁にまで足を運び、裁判(公判/審理)を傍聴した。重大事件にかかる裁判が地裁支部で行われているときは、東京地裁八王子支部や横浜地裁小田原支部、横須賀支部、川崎支部にまで出かけた。 裁判は民事事件、刑事事件ともにすぐれて時代を映す鏡である。事件は現場で起こっているだけではなく、時代とともに動いている...

A Lonely Moon, Afterglow/残照と印象

   夏の終りの残照の上に小さく輝く月がおぼろげに見えた。 ...

ハバネロ・チャウダーは自由と死のために

   アイリス・アバネロ・ミロンガ・シルエタ・ポルテーニャの得意料理はハバネロ・チャウダーだ。地獄のスープ。その辛さと熱さは即死のレベルである。辛い辛くないという議論などカラムーチョ婆さんの赤い腰巻きやヒーハー・コスギのハゲ頭の遥か先に吹き飛んでしまう。 アイリス・アバネロ・ミロンガ・シルエタ・ポルテーニャが作ったハバネロ・チャウダーを食べたあとほどラバトリ・グラフィティが憎いことはない。世界中に...

自由とタンゴとトウガラシを! さもなくば死を!

   12月11日生まれのその女は死が彼女を山百合の花の香りに満たされた世界の果てのどこでもない場所の中心にあるミロンガに連れ去るそのときまで、自分はブエノスアイレスの娼婦だった母とモンテビデオ出身の電気技師のあいだに産まれた私生児だと言い張っていた。女が死んだ今となっては、その真偽を確かめるすべはない。 アストル・ピアソラの『LIBERTANGO』を聴くたびに2分49秒だけ彼女のことを思いだす。永遠とも一瞬とも...

3人のギター超人がストリート・ファイトしたサンフランシスコの夜の地中海の舞踏

   1980年の冬の初めだった。サンフランシスコのウォーフィールド・シアター。ジョン・マクラフリン、パコ・デ・ルシア、アル・ディ・メオラのスーパー・ギタートリオのライブ。最前列。ど真ん中。開演のずっと前から胸は激しく高鳴っていた。スーパー・ギタートリオ。すでにして伝説、神話の領域にいる三人のギター超人のライブ。冷静でいられるわけがない。 3人のギター超人はとてもいい顔をしていた。修行僧のような風情の...

Z-ZONE#2 急降下爆撃のエチュード

   おれの喫緊の課題は急降下爆撃を学ぶことだ。おれは急降下爆撃が苦手だ。性に合わない。ドーナツの空虚きわまりもない穴の中心でへらへらのうのうと惰眠を貪っているあいつ、タヒタヒを粉砕木っ端微塵にする前に、急降下爆撃の練習をしておかなければならない。急降下爆撃のエチュードだ。急降下爆撃のエチュードをマスターしたあとは、おれはカーチスのSBCヘルダイバーかユンカースのJu87シュトゥーカにだって負けないダイ...

Z-ZONE#1 有効射程距離のリアリズム

  生きてゆくうえで重要なのは自己のリアルな有効射程距離を見極めることだ。そして、邪魔者は撃ち墜とす。E-M-M 亡霊を撃墜するところからこの話は始まる。 史上最高のゼロ戦パイロットの老人は象太のエンドゾーンの右コーナー、右のこめかみに有無を言わさずボッシュの無段変速電気ドリルをぶち込んだ。チタン加工が施された6.0mmの鉄鋼加工用六角軸ドリルは情け容赦なく象太の上皮組織を破り、真皮を蹴散らし、肉を粉砕し、...

真言の音楽#32 リズムと音色が魂の奥深くまで届く。Hang Massive(Hang Drum Duo)

   リズムと音色、そして響き。最終的にわれわれの魂に食いこんでくるのはこの三つである。E-M-M アフロ・ミュージックを聴き、勉強している過程でみつけた音源。このリズム、この音色。そして、この響き。350万ヒットを超えるアクセス数が物語るもの。Danny Cudd と Markus Johansson の Hang Drum のデュオ。Hang DrumはスイスのPANArt社のフェリックス・ローネル、ザビーナ・シェーレルが2001年に開発した創作楽器だ。歴史...

地獄で会おうぜ、ベイビー!

   Hasta La Vista, Baby! (地獄で会おうぜ、ベイビー!) トヨバーバの妹のニサバーバの第一声だ。確かにニサバーバを日頃から粗末にはしていたが、折角、ニサバーバの補陀落渡海用に棺桶型の精霊流しを作ってきてやったのにひどい話だ。いくら、若かりし頃にサルバドー・ドメネク・ファリプ・ジャシン・ダリ・イ・ドメネクとともにカタロニア戦線の最前線に伍したとは言え、あるいは、パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ...

Command: Vagabondo#1 指令1号: 放浪せよ!

  やったことだけが残る。思い、考えたことだけが実現する。E-M-M 若かりし頃。まだ世界に信頼と希望を持っていた十代。五木寛之の『青年は荒野を目指す』を真に受けて横浜港の大桟橋から極東シベリアのナホトカを目指してバイカル号に忍び込んだ。密航だ。えたものはなにもない。以来、名前に「ジュン」がつくやつは理由事情のいかんを問わずにコテンパンにしてきた。某ジュン各氏は事態がまったく飲み込めないようだった。当...

Appendix

プロフィール

自由放埒軒

Author:自由放埒軒
Festina Lente.
No Pain, No Gain.
Fluctuat nec Mergitur.
R U Still Down Gun 4?
玄妙の言葉求めて櫻花
薄紅匂う道をこそゆけ

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