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真言の音楽#14 僕のうた、私のふるさと。そして、友だち キース・ジャレット『My Song』

  20歳の頃、よく一人だった。心さびしかった。唯一の友はキース・ジャレットの『Country』だった。1日のうちで陽が当たるのは太陽が傾きはじめてからのわずかな時間だけという薄暗く湿って荒寥とした一人の部屋で何度も何度も『Country』を聴いた。咳をしてもくしゃみをしても欠伸をしても徹底的に一人だった。一人の部屋でおならをしたときだけはちょっとだけ笑った。屋根裏に住みついていて、ときどき姿をみせる小僧のカミサ...

真言の音楽#13 疲れ果てた男は帰ってきた。キース・ジャレット『The Melody At Night, With You』

  疲れ果てた男は帰ってきた。そして、一音一音を抱きしめるように、頬ずりするように、慈しむように奏でた。1996年、コンサートの最中に激しい疲労感に襲われたキース・ジャレットは、音楽家としてのすべての活動を停止し、その後2年にわたって「慢性疲労症候群」という原因不明の病いとの壮絶な格闘の日々を送った。疲れ果てた男は帰ってきた。そして、一音一音を抱きしめるように、頬ずりするように、慈しむように奏でた。キ...

真言の音楽#12 不良するビル・エバンスに鳥肌が立つ。Bill Evans Trio『Sunday at the Village Vanguard』

  25歳の天才ベーシストはこのライブを最後に散華した。 E-M-M ビル・エバンスを耳ざわりのいいカクテル・ピアニストだと思ったら大まちがいだ。そのアンダーカレントにはルサンチマンと反骨と反逆が強く静かに流れている。 E-M-M『Waltz for Debby』の双子の片割れ。同日録音。演奏そっちのけでくっちゃべり、飲んだくれるやかましい客にビル・エバンスがぶちきれる寸前の演奏に鳥肌が立つ。このヴィレッジ・ヴァンガードにお...

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プロフィール

自由放埒軒

Author:自由放埒軒
Festina Lente.
No Pain, No Gain.
Fluctuat nec Mergitur.
R U Still Down Gun 4?
玄妙の言葉求めて櫻花
薄紅匂う道をこそゆけ

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