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BAD BOYZ#2『現代思想の100人』をめぐる冒険と王権と蛇拳

    恥を知る純白のパンダを従えた水曜の午後の動物園はいつものように独特のリズムでドアをノックした。サリフ・ケイタとユッスー・ンドゥールのウガンダの虐殺をめぐる闘争の果てに誕生したポリリズムと高熱のためにポール・デスモンドが参加していないデイヴ・ブルーベック・クワルテットの変則5拍子を融合したような、聴く者に不定形な不安をもたらさずにはおかないノックの音。ミス・ファット・モー・ツォートンが部屋の...

BAD BOYZ#1 顔面熔解男を契機とする諸問題/記憶庫、ディミトリ・フロム・パリ、「原発やめろ」

   メニエール・ダンスの名手、ビッグ・フェイス・ガジン・フロム・アプリコットアイランドと終りなきアノニマス・マドレーヌ・トークで戯れのエクリチュール並びにパロール・パローレしているときのことだ。昼すぎから始まったアノニマス・マドレーヌ・トークは音楽、思想、哲学、文学、ラヴ、セックス、体位、ラカンの鏡とマーカスの鏡の「鏡合わせ」、快楽、差別/被差別、国家、権力、ハルキンボ・ムラカーミ並びに秋元康一...

RADIO DAYS#2 スクール・カーストの誕生とラバトリー・ランチからの脱出

   政治的人間は生まれながらに政治的である。身分制度の誕生は常に政治的人間によってその骨格が形成される。すべての身分制度は強者と弱者、多数派と少数派、多勢と無勢、メジャーとマイナー、マジョリティとマイノリティ、支配層と被支配層、差別者と被差別者、大と小、横暴と繊細、愚鈍と敏感という単純な二項対立図式の中から誕生する。強者、支配者は弱者、被支配者を分断し、管理し、統制する。例外はない。スクール・カ...

MODERN ART WATCH#1 マクドナルドのジャド・エンジン

  残念なジャド・エンジンに究極のモダニズムを!  ...

流儀と遊戯の王国#12 本日の吾輩グレート・ギャツビー・コーディネート

   境界のボートの舳先には神秘のヴェールに輝く石が埋め込まれている。 E-M-M 夕暮れゟ、ヴェルニー公園にてオールドミス・デイジーとエロティック・ヴェール・デート。本日、緑に彩られた還暦を迎える兼高かおる似のロマンスグレー・ビューティー。カドーも準備万端。ミステリアス・ヴェール・ストーンのネックレスだ。今から胸高鳴る。二人で乗り込み、漕ぎ出すのは折り紙付きの境界のアボカド・ボート/AVOCADO BORDER BOAT...

RADIO DAYS#1 時のないホテルを駆け抜けていった霧の中の少女

   だれもが霧の中のジョガーとなって、時のないホテルを駆け抜けてゆく。 E-M-M フルーツバスケットいっぱいのかなしみを抱えた少女は16歳の秋に死んだ。ミエロジェーナス・ロイケーミア。急性骨髄性白血病だった。その少女は中学生の頃から私のラジオ番組の熱心なリスナーであり、投稿者だった。私がたじろぐほど切っ先鋭く、問題の核心に肉薄する大量のコメントを番組の専用BBSに投稿しつづけた。彼女がコメントすると他の...

鎮魂のラタトゥイユ#1

   そのラタトゥイユはとても鎮魂的だった。彩り、味、香り。そして、その言葉と歌。すべてが人々の傷ついた心を癒す。酷寒のミル・プラトーに立ちつくしている者の凍りついた魂さえをも。シベリアの永久凍土の奥深くで爛熟した超高度消費社会に通用する市場調査に関する報告書を記述中の営業マンの殺伐とした多崎つくる的精神も。カタロニア讃歌に涙する動物農場主、1Q84的スパゲティ・バジリコさえも。25メートルプール1杯分...

個人的な体験#1 大江健三郎はいかにして宙返りの名手になったか?

   太陽をつかまえた。その太陽は毎朝、8時42分42秒になると部屋にいくつもの虹をもたらす。サンキャッチャーだ。 次回から始まるテーマ→「村上春樹がやっと自分自身に向き合い、自殺することについて」 ...

コトバドライヴ#1 村上春樹をめぐるハルキンボ・ムラカーミさんへの手紙

   ナイーヴな街のナイーヴな肉屋に売っているナイーヴなロースハムはロストボールのようなものだ。 E-M-M 気のいいアラスカ鱒の胸びれのような色をした『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を初版本で3册所有していることに慚愧忸怩憤憤のわたくしでございますが、そんなものはスティーブ・ガッドの32ビートを42分乃至は54回も浴びれば雲散霧消してしまうことにやっと気づきましたのです。 遥か遠い昔々の大昔、1...

真言の音楽#6 First Song, Last Song/スタン・ゲッツ&ケニー・バロン『PEOPLE TIME』

  ファースト・ソングにしてラスト・ソング。重要なのは「死生観」である。「死生観」のない者を信用することはできない。 E-M-M1991年6月6日、スタン・ゲッツは逝った。22年が経つ。享年64歳。肝臓癌。長い闘病の末の死だった。つい先日、手持ち無沙汰にみた『ベニー・グッドマン物語』の中に一瞬、若き日のスタン・ゲッツをみつけたときはなつかしさがこみ上げるとともに涙がこぼれるほど心が揺れ動いた。遠い昔に死んだ友と再...

流儀と遊戯の王国#11 一流と二流と三流と

  軟弱や要領狡猾や風見鶏や提灯持ちや器用貧乏や迎合やおもねりや無節操が本物の一流になった試しはない。古今東西を問わずにである。店、会社、組織にかぎらず、人間も同様である。二流は二流にしかならないような道を歩いてきたのであり、三流は三流にしかならないような日々を生きてきたのである。 E-M-Mメールの返信について三流は5分間考えたすえに後回し二流は空いた時間にまとめて返す一流はクイックレスポンスする 飲食...

雨とラタトゥイユと彼女の巡礼の年@もう後戻りはできない。

  夏の初めの朝、私は鎮魂と慰藉と慰撫のためにスパゲティ・バジリコとスタン・ゲッツをアウフヘーベンする。すなわち、スパゲティ・ゲッツ。 E-M-M 驟雨の午後。激しい雨が降りつづく午後。静かに物語と向きあう。物語の主人公、ミス・ラタトゥイユは悲鳴のような軋んだ機械音をあげるコインランドリーの乾燥機の前に呆然と立ちつくしている。住宅街の路地裏のひっそりとしたコインランドリーにいるのは彼女だけだ。ミス・ラタ...

真言の音楽#5 ジャズの修行者から単独者へ/ジョン・コルトレーン『A Love Supreme/至上の愛』

  モードの十字架を背負いながら細く暗く険しく青い電車道を疾走したジャズの修行者のあとにぺんぺん草なし。 E-M-M1968年の冬以来、吾輩は『A Love Supreme/至上の愛』を言霊、呪文あるいは言祝ぎと聴いてきた。さらには「物語」として。PART1の『Acknowledgement/感謝』で神、天上界への御挨拶、そして、感謝、謝辞。「A Love Supreme, A Love Supreme, A Love Supreme・・・」の呟き。PART2ではいきなり転調してものすごい勢...

真言の音楽#4 生ける神話と伝説のサキソフォンの巨人/ソニー・ロリンズ『Saxophone Colossus』

  風の歌を聴いている暇があったら、ピンボールで遊んでいる暇があるなら『Saxophone Colossus』を聴け。刻め。 E-M-Mどっこい伝説のサキソフォンの巨人は生きている。生きて、いまだに神話を生みつづけている。伝説のサキソフォンの巨人、ソニー・ロリンズは生きている。1930年9月7日生まれ。82歳。現役。しかも、バリバリモリモリゴリゴリ。ソニー・ロリンズの代表曲であり、ジャズ・ミュージックの超名曲であり、名演中の名演...

真言の音楽#3 The Mantra Music@星の海/吉田美奈子

  女神の「音声」は言葉を超える。 E-M-M星の海『EXTREME BEAUTY』(1995) 1. VOICES (2'57") 2. BEAUTY (6'32") 3. MISTIC PARADISE (6'45") 4. COCO (5'04") 5. LIBERTY (4'18") 6. ANGELDUST (6'58") 7. SCENARIO (6'53") 8. STILL MOON (6'41") 9. 精霊の降りる街 (6'28")10. 星の海 (4'26")*All songs written by MINAKO YOSHIDA. except #5 lyrics by MINNIE SHADY & AKI*Voices Arranged by TATSURO YAMASHITA - #2リリ...

真言の音楽#2 The Mantra Music@On The Corner/Miles Davis

  「隅っこ」と見えていたM-Dの立ち位置こそは空前にして絶後の酷寒のミル・プラトーだった。 E-M-M始まりも終わりも明示されない中にこそM-Dの「沈黙の意志の力」を読み取らなければならない。 E-M-MMiles Davis - On the Corner(1972)1. On The Corner/New York Girl/Thinkin' Of One Thing And Doin' Another/Vote For Miles - 20:022. Black Satin - 5:203. One And One - 6:094. Helen Butte/Mr. Freedom X (Unedited Maste...

真言の音楽#1 Here's To Love/渡辺貞夫 feat. ロバータ・フラック

   本物の一流はすべて「内なる真言」を持っている。 E-M-M Here's To Love 『Rendezvous』(1984) Sadao Watanabe featuring Roberta Flack 渡辺貞夫 featuring ロバータ・フラック Here's To Love - Sadao Watanabe and Roberta Flack Here's To Love Here's to love I owe it all to you  You stepped into my life and brought me happiness  You took me in your arms  With love and tenderness  And made me r...

愚か者クラブ#2 俺たちに明日はないが明日に向かって撃て

   狼は生きろ。豚は死ね。 T-A 人生はすべてこれ劇場なり。 Y-K 人間は契約によってのみ拘束される。 Y-K 人間の性は、本来、傲慢、卑劣、邪悪、矛盾であるが故に、私は人間を根本的に信用しない。 Y-K『俺たちに明日はない』をみてボニーとクライドの存在を知り、その疾走する日々と死を知ったとき、25歳までに死ななければならぬと決めた。10歳だった。長じて、ジョン・キーツやクリフォード・ブラウンやスコット・ラファ...

愚か者クラブ#1 序・愚かさが美しいのは27歳までである。

  錆びついて腐るより、燃えつきるほうがましだ。 K-C山崎晃嗣(1922年10月 - 1949年11月24日)東京大学法学部の学生時、のちに「光クラブ事件」といわれる金融事件を起こす。山崎晃嗣は当該事件の首謀者であり、本事件は戦後アプレゲール犯罪の嚆矢となった。当局による強制捜査後間もなく、山崎晃嗣は青酸系化合物によって服毒自殺。遺書で「貸借法すべて清算カリ自殺」なる言を遺す。三島由紀夫『青の時代』/高木彬光『白昼の死...

虹のコヨーテ#6 森のひととの契約

   その者は森に降りそそぐ光の束の中心から現れた。森のひとだった。森のひとの額の中心には楢の葉の形をした淡い浅葱色のしるしがある。しるしは不規則に明滅を繰り返している。 森のひとは滑るようにビッグフェイス・ガジンが倒れている場所に向かう。森のひとはビッグフェイス・ガジンの頭の間際に経ち、威厳と慈愛を含んだ眼差しをビッグフェイス・ガジンに注ぐ。そして、ビッグフェイス・ガジンの胸郭あたりに手をかざし...

「いい日計画」は毎日でも立てようぜ。

  「”いい日計画”は毎日でも立てようぜ」と言ってワタナベカヅミは冷蔵庫のように頑丈な軀をぷるぷるっとふるわせた。そして、渡辺香津美の『E-DAY PROJECT』を歌詞付きで歌いはじめた。軀同様に頑丈な歌声だった。歌い終え、ワタナベカヅミは言った。「人生なんてものはどうってことのないひとつの過程にすぎない。たいていのいやなことは季節みっつ分もやりすごせば忘れちまうさ」「まったくだ。おまえはいつもドミナントなこ...

虹のコヨーテ#5 死ぬ方法と死に場所と至高体験

    ビッグフェイス・ガジンことルイスウェイン・キャットは死の淵で経験した至高体験と酷寒のミル・プラトーからの帰還に至る彼自身の物語を静かに語りはじめた。 深く湿った森をいくつも抜けながら、おれは「死ぬ方法」についてずっと考えつづけた。おれをここまで追いつめた者の貌が浮かんでは消えた。その声もはっきりと聴こえた。背後にはその者の気配がつねにあり、足音はすぐそばにまで迫っていた。「はやくしろ。はや...

背中#2 戦いすんで、火がついて。

   心の中はいつだって土砂降りだ。 E-M-M 今しがたガジンが帰還した。14年ぶりに見送るガジンの背中は心なしか疲れてみえた。14年のあいだにガジンが経験したことどもの輪郭がおぼろげにみえ隠れした。とりわけて、白神山中でガジンが経験した「至高体験」とも言いうる二手に別れた雲間に現れた輝ける闇を孕んだ原生林と酷寒のミル・プラトーは、ガジンの思考の枠組みを劇的に変えもしたろう。麓の温泉町の浴室で意識を取りも...

酷寒のミル・プラトーに立ちつくす4人の勇者に捧ぐ

  2013年6月22日。物語のはじめから酷寒のミル・プラトーに立ちつくす4人の勇者よ、諸君の前に薄紅匂う道がひらかれますように。エンゾ&ガジン...

虹のコヨーテ#4 ビッグフェイス・ガジンことルイスウェイン・キャット旅の隊列へ

   私はいつも自分のできないことをしている。そうすればいつかできるようになるからだ。 P-D-J-F-d-P-J-N-M-d-l-R-C-i-d-l-S-T-R-y-P ルイスウェイン・キャットことビッグフェイス・ガジンが旅の隊列に加わったのは虹のコヨーテとの旅が始まってから17日目の真昼のことだ。ビッグフェイス・ガジンはトパンガ・ケイヨン・ロード沿いのさびれた食堂で山盛りのシーザーサラダと格闘しているところだった。山盛りのシーザーサラダ...

虹のコヨーテは歌い、ルイスウェイン・キャットはドロシーの夢をみる。

   なにもかも失ったと思える瞬間でさえ未来はまだ残っている。 B-F-G 月の羊との第一の戦いを終えた虹のコヨーテは歌い、吠え、本当の答えを求めて「約束の地」を目指す。 酷寒のミル・プラトーから帰還したルイスウェイン・キャットはカッコーの巣の上で眠り、ドロシーの夢をみる。 E-M-M ルイスウェイン・キャット 3.11被災地ルポの仕事、これだけはクソ真面目にやる。 虹のコヨーテ「3.11被災地ルポの仕事、これだけは...

うつむきかげんのショータイム#臨時 アカプルコ・ゴールドの金ピカな夜(試験放送中)

    Make the world go away. And get if off my shoulder H-C現在、下記「番組アドレス」にて試験放送中。iTunes Smart List『アカプルコ・ゴールドの金ピカな夜』を配信。USTREAM配信:2013年06月22日午後6時本放送スタート番組タイトル:エンゾとガジンの『うつむきかげんのショータイム』番組アドレス:http://ustre.am/10wZP 総論テーマ:サルトルから競馬から体位からスパゲティ・バジリコからIPPON GRAND PRIXまで各論...

Time Fly, Life goes on, Life is a Work in Progress.

   “Think of Nothing Things, Think of Wind.” Keep in Mind. T-C In memory of all my family and friends who have passed away. I miss you, I think about you. I will never forget you. J-D「うつむきかげんのショータイム/おまいら、一回死んどけ」を目前に、小癪にもガジンがきょうは4月1日だと言い張るのでいい春の朝である。 春の梅雨のあとさき露払い、夏がすぐそこで足踏みをしている雨の金曜の朝ぼらけの横須賀...

Poisson d'Avril#666 Careless Hairless Whisper.

   髪神は粒立ちよく呟かれた。毛あれ! そうして、虹子はこうなった。 Qちゃん訳整髪書第1章第3節 ここでオズラトモアキさんがひと言。「羨ましい。怨めしい。恨みます」 さらに経産省の飛ばされ西山英彦も二言三言。「風にそよぐあっしの毛。見る影もない。当然、毛はない」 Hairless Whisper - Wham! Hairless Whisper - Dave Koz ...

ハルキゴンチチ・デイズ#10 間奏と感想/風にそよぐサポナリアの花影で。

   風について考えられるのは、人生の中のほんの一時期のことなのだ。 HALKIMBO-M シャボン草が芽吹き、花咲き、梅雨の合間に淡く弱い青空がのぞくとシャボン玉を飛ばす。頬をかすめる風。風にそよぐシャボン草。シャボン草の花の間近で弾けるシャボン玉。すべては風のいたずら、風の気まぐれ、風の意志によるものだ。 風に魅かれる。みえない風に。樹々や草花が揺れる姿やさざめく音、波しぶきが舞い上がるようすを通してし...

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プロフィール

自由放埒軒

Author:自由放埒軒
Festina Lente.
No Pain, No Gain.
Fluctuat nec Mergitur.
R U Still Down Gun 4?
玄妙の言葉求めて櫻花
薄紅匂う道をこそゆけ

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