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ジュークの春#3 ナチュラル・ボーン・サディスト

   パトカーは3台やってきた。雪崩を打つように路地に入ってくるなり、荒々しくドアが開いた。中からいかにも屈強そうな男たちが6人飛び出してきた。「こんなゴリラどもに警らをやらせる理由はなんだ?」と思ったが、考えても無駄だった。警官にさよならを言う方法がないことと、彼らにまともな「論理」を求めても無駄なことはフィリップ・マーロウとコンチネンタル・オプがとっくの昔に証明している。 ゴリラどものうち、一番...

ジュークの春#2 クサイにおいは元から絶たなきゃダメ!

    若い巡査くんは通せんぼよろしく両腕を広げ、路地奥の行き止まりに追いつめられた吾輩に迫ってきた。「無駄な抵抗はするな」 無駄な抵抗? 走り、立っていることが抵抗なのか? まあ、いい。「なんで逃げたんだ?」 吾輩は黙っていた。「なんで逃げたかと訊いてるんだ!」「あんたの息が臭くて吐きそうだったからだよ」 デコスケくんはぎょっとした顔になった。手のひらに息を吹きかけてにおう仕草をみせた。「あんた、...

ジュークの春

  春の終り。24年ぶりに『George’s』のジュークボックスの103番のボタンを押した。忘れかけていた19歳の春の盛りの出来事がよみがえってきた ── 。弁護士か検察官か大学の合格発表当日の昼下がり、カルガモどもが暢気に群れ泳ぐ三四郎池のほとりで、小説家になるか革命家になるか弁護士になるか検察官になるか政治家になるか官僚になるか、それとも世界一の大金持ちになるかを考えた。考えあぐねた末、弁護士と検察官に絞った。...

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プロフィール

自由放埒軒

Author:自由放埒軒
Festina Lente.
No Pain, No Gain.
Fluctuat nec Mergitur.
R U Still Down Gun 4?
玄妙の言葉求めて櫻花
薄紅匂う道をこそゆけ

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