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スミダの岸辺・「どこ吹くセロリの風」の話

  スミダの岸辺    継続するエラン・ヴィタールと不用意な明日、あるいは反ルイ・ポワリエの使徒として 昼下がりのテーブルの上には夜の果ての旅を待つ「架空の匿名時間」が物憂げにたたずんでいる。A.D.ベイジンゲル「いつ/どこで/なにを/どのように」読むか/読まないかはすぐれて個人的な問題である。他者がとやかくのことを言う領域には属さないというのが吾輩の考えだ。『草枕』の文庫本を渡良瀬川の清流における午睡のた...

ヌーヴォ・リブロ・パラディーゾ#4 想像力と、数百円。

  こまっしゃくれたブンガク青年かぶれだった頃、懐にいつも文庫本を忍ばせていた。それは坂口安吾の『堕落論』であったり、アルベール・カミュの『異邦人』であったり、大江健三郎の『セブンティーン』であったり、村上春樹の『風の歌を聴け』であったりした。それらのたった数百円で手に入れることのできた文庫本は、当時の私をあたかも必殺無類の名刀を持っているような気分にしてくれた。「こいつさえあれば世界のすべてをチ...

ヌーヴォ・リブロ・パラディーゾ#3 有栖川の森でアレキサンドリアの幻影をみる。

 わがアザブ・デイズの拠点から歩いて5分足らずのところに有栖川宮記念公園はある。公園内、東側高台の一角を占めるのが東京都立中央図書館だ。目黒区立目黒区民センター図書館とともにわたくしのお気に入りの図書館である。ビートニク・ガールと同道することもあれば、わたくし単独で調べ物、書き物、居眠り、油打ち、沈思、黙考することもある。シークレット・ガールとの逢引きの場所としても重宝している。また、ビートニク・...

ヌーヴォ・リブロ・パラディーゾ#2 ウィリアム・モリスの森/書物の終焉

 iPadのiBooksで『草枕』を読んだ。これまで暗誦できるくらいに何百回となく読み親しんだテクストがまったくの別物という印象を受けた。枕が羽毛から河原の石くれにかわったほどのちがいである。読みすすみながら、なんとは言えない「異和」を感じている自分がいることに気づき、不思議な動揺に見舞われる。書かれている内容は「テクスト」「文字情報」という点から見ればどちらも同じであるのに感じるものの質がまったくちがう。...

ヌーヴォ・リブロ・パラディーゾ#1 『ぴあ シネマクラブ 洋画編』1987年版

  遠い昔にみた映画は楽園の記憶をよみがえらせる。(F. フェリーニ)すべての書物/テクストの類いを処分しようと思いたった。いままで陰に陽に私を支え、励まし、叱咤し、導いてきた彼らに別れを告げるのだ。今後、私の手元を離れた書物/テクストがいったいどのような運命をたどるのか。それを夢想することで残された日々をやりすごせると思うと、いまから胸がときめく。まだ青二才の洟たれ小僧だった私の、「通説、有力説、糞く...

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プロフィール

自由放埒軒

Author:自由放埒軒
Festina Lente.
No Pain, No Gain.
Fluctuat nec Mergitur.
R U Still Down Gun 4?
玄妙の言葉求めて櫻花
薄紅匂う道をこそゆけ

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