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「世界の終り」の始まりを生きる者よ

  阪神大震災前日の夕暮れ、バスで伊丹空港に向かっていた。神戸・南京街の「老祥記」で買った100個の豚まんをかき抱きながら。夕焼けがそれまでに見たこともないような紅蓮に燃えていた。「よくないことが起こる。途方もない災厄が」ととなりの虹子に言った。虹子は「ですね」とだけ言って、吾輩の腕を強い力でつかんだ。翌朝、空襲を受けたような神戸の街をテレビ受像機の画面にみた吾輩は、すぐさまロードレーサーのメンテナ...

この洪水ののちに「希望」を語ることは野蛮である。

  あのころ、ランゲルハンス島の午後はいまよりずっと静かで、盲目のホピ族の長老に急き立てられて見るまえに跳んだ17歳の私は、風の歌を聴きながら孤独な核時代のピンチランナーとして1973年製のピンボール・マシンによる同時代ゲームに取り憑かれることとなった。いまや、どす黒い金属の塊のような洪水はありとあらゆる人々の魂に及び、死者たちの奢りは際限もなく私を疲れ果てさせる。鯨が死滅する日よりもはやく「その日」が...

隠蔽される「世界の起源」と露出する世紀 ── アート・テロリストよ。オルセーを爆破せよ!

   そのころ、「世界の起源」はまだ京急700形電車の品川行き42輌編成の快速特急に揺られることで、かろうじて安定を保っているかにみえた。伊勢丹アスホールで行われる「ミレー、コロー、クールベ展/バルビゾン派の巨匠たち」を告知するステルス・ステンシル・ステッカーが京急700形電車のあちこちに貼られ、バンクシーはギンズバーグ・ケルアック・バロウズの揺りかごの中でビートニクな寝息を立てていた。さらには、石礫を隠...

イイネのテロリスト

    イイネ・テロを御存知か? アルマイトの極小スプーンによる匙加減ほども御存知あるまい。サンセリフに似せた似非ピーター野郎の「御存知」のセリフほども。御存知さんでなくて当然である。たった今思いついた。ネット検索したところ、2011年頃にはFacebook上やTwitter上で確認されている。イイネ・テロとはイイネ・ボタンを大量連続で押すことによってプロフィール上の他者の近況を根こそぎ闇の奥へと流し去り、「お知らせ...

12年前の2ちゃんねるのあるスレッドへのカキコをハケーンした。

    そのころ、私は激しい強度で浜崎あゆみと松浦勝人とエイベックス(東証1部 7860)とエイベックス系を憎んでいた。憎悪していた。憤怒の炎は東京都港区南青山3丁目と京浜急行上大岡駅にも向けられた。そして、2002年1月30日午前1時39分。私は憤懣のすべてをこめて書き込んだ。エンドロールを聴くたびに泣いてます。イマジンがフル回転します。ベンジンはフル一気飲みです。ツルゲーネフだって読んじゃいます。クー・トラバー...

百年の孤独を死んだガルシア=マルケスを悼み、『マタイ受難曲』を聴く

  緑の家の居間でマジック・マッシュルームをポワレしながら、百年の孤独の王の死の意味を思いながら無聊を託つ。これでまた世界は豊饒なる魂をひとつ失った。ガブリエル・ホセ・ガルシア=マルケス。ある時期、わたくしにとって百年の孤独の王/迷宮の将軍は緑の家の家主であるバルガス・リョサとともに世界をヴァガボンドするための羅針盤であり、里程標だった。退屈で辛気くさい世界と対峙するのに「マジック・リアリズム」く...

愚将愚宰の安倍晋三と世界の果てのマエストーソな高校生

    世界にはたわ言をほざきまくる原発マネーと木っ端役人の操り糸で雁字搦めの安倍晋三のようなポンコツスカタンがいるかと思えば、地球の反対側ベネズエラの世界の果てのコンサート会場では名もなき若者たちが宝石のごとき無垢で極上の演奏を繰り広げていた。名もなき若者たち、マエストーソな高校生たちはベネズエラ・テレサ・カレーニョ青少年交響楽団員。元ストリート・ギャング、元麻薬の売人、元不良少年、元非行少年、...

調性音楽ぎらいの耳がきこえる聾桟敷の人々はたかっしーとともに天地神明に誓ってサムラゴチになります。

   近来まれに見る「謝罪ショー」だった。現代のベン・ジョムシーこと佐村河内守の仕草、話しっぷり、表情は「ロス疑惑」の三浦和義と驚くほどよく似ていた。「悲劇の主人公」を自らのモチーフとするところも。佐村河内守の話す内容になど鼻から微塵の興味もなかったが、一体いかなる話しっぷり、弁解、詭弁、言い逃れ、嘘っぱち、たわ言、妄言、きれいごとをほざき、並べたてるのかにはいささかの好奇があった。佐村河内守はあ...

超現代語訳 般若心経

   超スゲェ気持ちが楽になる方法を知りたいかい?教えてやんよ。誰でも気分よく生きる方法のヒントだぜ。力を抜くんだよ。心も体もな。そんで、胸いっぱいに空気を吸う。めしを腹いっぱい喰う。寝る。遊ぶ。どうよ? 簡単なことだろう?苦しみもつらさもすべてはいいからかげんな幻だ。安心しな。この世は空しいもんだ。痛みも悲しみも最初から空っぽのスッカラカンなのさ。この世は移ろい変わりゆくもんだ。有為転変てんだ。苦...

ブログはミュンヒハウゼン症候群だらけ

  つい先頃、自分になりすました者があちこちの「関係先」に書き込みを行ったとかで大騒ぎしているブロガーがいた。吾輩のテクストにたびたび登場する大仰御大層大上段大袈裟好きの大不誠実五体不満足還暦婆さんだ。吾輩は大仰御大層大上段大袈裟好きの大不誠実五体不満足還暦婆さんの騒ぎを知ったときから、これは自作自演なのではないか、ミュンヒハウゼン症候群の亜種なのではないかと見立てていた。真実はどうあれ、大仰御大...

よるべなき時代を突破するためのテクスト並びにパフォーマンス群(第3608回)

 3608 黄金のカエル/森鳴燕蔵3609 トーキング・ブルース/古館伊知郎3610 別府雅人『海を殺した女』/中国に関する仕事/絶望列島に関するルポルタージュ3611 DO GA TA NA/渡辺香津美3612 象のパオパオ/少年ナイフ3613 いつかの少年/長渕剛3614 世情/中島みゆき3615 スタジオ・ジブリ初期三部作並びに『もののけ姫』3616 津島太郎のいくつかの対自的テクスト3617 KOBE COLORS 國安太郎の万願寺唐辛子を用いたフラワーアー...

癒えぬ傷を抱えて旅のさなかにある者よ

   旅のさなかにある者と癒えぬ傷を抱えた者だけが『バンドリーダーの贈り物』に涙する。E-M-M世界はうそっぱちとまやかしときれいごととポンコツとインチキでできあがっている。今に始まったことじゃない。大昔からだ。おそるべきことに、そして、信じがたいことに、そのことに気づかないポンコツボンクラヘッポコスカタンデクノボウが掃いて捨てるほどもいる。気づいているのは少数派、マイノリティだ。ポンコツボンクラヘッ...

Forever in Love いまだ会うこともない長き友との始まりに。

   朝起きて「おはよう」って言ったら「おはよう」って、出かけるときに「行ってきます」って言ったら「行ってらっしゃい」って、帰ってきたときに「ただいま」って言ったら「おかえり」って、寝る前に「おやすみ」って言ったら「おやすみ」って返ってくる。No One+Every Oneいまだ会うこともない長き友との始まりのための最初で最後のうた顔も声も知らぬある不思議な友人が彼のかけがえのない同行者を失った。正確には2011年の...

死者に言葉をあてがい、朽ち果てるその時まで絶えることなく刻め。

   2年2ヶ月。予想どおり、どの貌にももはや死者にあてがえるような愁いも緊張も嘆きもない。それでいい。そんなことはわかりきっていた。死者たちもなにも期待などしていなかったろう。3.11の出来事を大雑把で空疎な「抽象」「絵空事」で語る者は直後からいて、そのような輩どもは「絆」「復興」「希望」「友愛」「がんばろう東日本」などという耳ざわりだけはいい言葉をどこか得意げに、そしていかにも満足げに垂れ流していた...

プリーズ・ミスター・ポストマン/ある古い友人への私信と指針

  辺見庸さんは世界の宝だろう。吾輩が信を置く数少ない言説者、表現者の筆頭だな。癌と闘病中であることを知ったときは男泣きした。もう、辺見庸の持ち時間は限定されたわけだからな。いとうせいこう? ありゃ駄目だ。ガジンと同世代だったな。浅草時代におなじマンションに住んでやがった。浅草の大店の小娘を連れ回してやに下がっているような野郎だった。それになんだ? いい齢ぶっこいてあのおかっぱ頭は。業界人ぶるセンス...

なにごとかから卒業する世界中のすべての「きみ」へ

   J.P.サルトルは『存在と無』の中で感受性や思考がステレオタイプの人間を「くそまじめな精神」とそやし、もっとも軽蔑唾棄した。「くそまじめな精神」は自己や他者の本質のあらゆることどもを引きずりだそうとする。Aは「信用のおける男」だから信じていい、Bは「卑劣な男」だから付き合ってはならない、Cは「軽薄な男」だから用心しなければならない、という具合だ。 一人の人間があるときある行為をすることについての仕...

一人を救える者が世界を救うのか?/シンドラーのリスト

  夜ふけ。ある「戦い」を終え、やや茫然自失気味のおのれにひと鞭くれてやろうと思い、『シンドラーのリスト』のDVDを引っ張りだした。備忘録をめくると最後に『シンドラーのリスト』をみたのは2001年の1月1日であった。12年ぶりにみる勘定だ。 12年前、吾輩はなぜ21世紀幕開け初日に『シンドラーのリスト』をみたのか? 備忘録には次のように記してある。「新しい世紀のはじまりに、前世紀に起こったことどもに思いを馳せるの...

チェロキー・ボーイの恋心とナパームの慈雨

   高慢ちきのメアリーに恋をした嘆きのインディアンはローズガーデンでナパームの雨を見たか? その日の朝、ローズガーデンは雨に煙っていた。嘆きのインディアン、チェロキー・ボーイはローズガーデンのバラの香りに身も心もとろけそうだった。うっとりと白い館を見上げ、雨が上がるのを待つチェロキー・ボーイ。メイドのリンがチェロキー・ボーイにやさしく、そして皮肉をたっぷりこめて言う。「深い川を渡るときには気をつ...

新しい産業の誕生

  福島原発事故後、まったく新しい産業が誕生した。「除染産業」だ。この産業は今後数百年、数千年にわたって衰退することがない。あるいは永遠に。 除染産業の栄華は放射性物質(放射性核種)の半減期次第である。放射性物質が放射線を出しつづけるかぎり除染産業は栄耀栄華を誇ることができる。除染産業は設備投資も研究開発も不要である。人手と水と放水機材さえあればだれでもできる。「除染」ははやい話が水をかけるだけのこ...

「なんとなく、そっと、すこしだけしあわせ」であるということのキセキ

  はっきり言ってしまうが、この退屈で狡猾で冷酷で非情で気まぐれで腐った世界に「奇跡」などない。メディアやお調子者やおっちょこちょいにだまされてはいけない。しかし、「キセキ」はある。それも、数えきれないほどたくさん。 ステキな笑顔というキセキ。 届くはずのない思いが届くキセキ。「小さなコビトの大きな世界」のキセキ。 満天の星を眺めることのできるキセキ。 そばにいてくれるだけで気持ちいいキセキ。 場...

風にそよぐMac

  スティーブ・ジョブズ死して492日。その死と生の意味をそろそろ考えられるようになったかと思ったが、やっぱりだめだ。まだ早い。スティーブ・ジョブズについては吾輩にはまだ「語りつくせぬこと」が多すぎる。語りつくせぬことについては沈黙しなければならない。 100年後、2013年2月9日現在においてこの世界に存在する人間のあらかたは死んでいて、もはや存在しない。生まれたての赤ん坊も含めてだ。100年後の世界の人びと...

びっこの仔犬・小さな命の冥い輝き

 『びっこの仔犬』という歌がある。加山雄三の『大空の彼方/びっこの仔犬』に収められている。ただし、「びっこ」という言葉が野暮天どもに問題視されたあげくにポンコツボンクラなレコード会社の自主規制の憂き目に遭い、「加山雄三全作品集」には未収録のままだ。 びっこの仔犬 作詩:岩谷時子 作曲:弾厚作 編曲:森岡賢一郎 びっこの仔犬 大きなムクに 追われて逃げた 夕暮れ道よ びっこの仔犬 お星様見てる 隠れて逃げ...

ケルンの奇蹟・『The Köln Concert』啓示、巫女、導き

  キース・ジャレットの究極至高のパフォーマンス、『The Köln Concert』から38年が経つ。1975年1月24日。吾輩は16歳で、世界や人間を憎みはじめていて、西ドイツ(当時)・ケルン市の中心に位置するオペラ・ハウスの最前列から7番目、舞台に向かってやや左寄りのカビ臭い席に座っていた。左隣りの席では吾輩が世界で一番憎んでいる男、生物学上の父親がチャーリー・パーカーのアドリブのように途切れることのない貧乏揺すりをして...

あんた/カスどもはすっこんでろよ。

 松がとれたそばからわけのわからぬポンコツ議論をふっかけてきたホスト名 dentsu.co.jp のボンクラ2名に捧ぐ。(おまいら、畔柳のお先棒でも担いでるのか? どう足掻こうがそれじゃあ元は取れねえぞ。元を取るどころか色々のことを棒に振っちまうぜ。畔柳が胴元じゃあな。その腹を括っているのなら正面突破でくるこった。プププ。)  「泣くな」といつかの吾輩。「無理だ」といつかの吾輩。「いい女はいるよな?」といつかの偉そ...

グレン・グールドがアイルトン・セナに見えた日

  新しい年の始まりのお祭り騒ぎどんちゃん騒ぎにも飽きて、酒ぐれ酔いつぶれたスットコドッコイの客人どもを居間に残し、吾輩はわが穴蔵、「知の胎内」へと逃げ込んだ。そして、グレン・グールドの『ゴルトベルク変奏曲』の1955年盤と1981年盤を交互に聴きはじめた。1955年盤の「ARIA」のあとは1981年盤の「ARIA」、1955年盤の「VARIATION30」のあとは1981年盤の「VARIATION30」というふうに。このような聴き方はいまに始まった...

世界の終わりとスキーター・デイヴィスの死

  スキーター・デイヴィスの死を知ったのは2008年、彼女が死んでから4年も経ってからだった。『The End of the World』を何年かぶりで聴いたついでに近況をググってみたら、彼女は2004年の秋に死んでいた。臨終の地はテネシー州ナッシュビル。72歳。乳癌。インターネットがもたらした死の知らせ。インターネットがなければ訪れなかった死の知らせ。 茫然とした。右の耳たぶが熱くなり、心臓がどきどきし、立ち上がれず、しばら...

「奇妙な果実」が合衆国大統領になった日

  一枚のモノクロ写真。二人のアフリカ系アメリカ人青年の死体が無惨な姿で木に吊るされている。彼らの名はトマス・シップとアブラム・スミス。写真からは死の前に彼らが受けた凄惨なリンチの跡が見てとれる。二人を指差し、勝ち誇ったような表情の男。我関せずといった風情の老婆。好奇と興奮につつまれた群衆。 咎なき死。1964年に「公民権法」が成立するまで、アメリカ合衆国、特にディープ・サウスと呼ばれる南部地域のいた...

ONE WAY, ONE CHOICE, ONE LIFE!

  ONE WAY, ONE CHOICE, ONE LIFE! 話は簡単である。 1.投票所に行く。 2.公職選挙法9条1項に規定される「選挙権(参政権)」を行使する。 3.テレビ受像機の前に陣取り、占拠し、「選挙速報」にかじりつく。このとき、CX(フジテレビ)系列の「選挙速報」を視聴する者は安藤優子の急激な劣化ぶりもあわせて生ぬるく観察する。 4.Twitter等で選挙について「ああでもない。こうでもない」とツイートしまくる。 5.自公民及びそれ...

YES Nuclear, NO Clear.

  YES Nuclear, NO Clear. いま風向きを変えなければ、『風が吹くとき』が現実になってしまう。『脱原発「あなたの選択」プロジェクト』 原発のない未来のために→あなたはどの政党を選択しますか? ...

鳥肌ことば/サブイボことば/GOOSE BUMPS WORDS

    すごい、てゆーか、みたいな、じゃないですか、語尾上げ、~なんですけどぉ、聞いた話ですがetc 15年ほども前から「鳥肌ことば/サブイボことば/GOOSE BUMPS WORDS」と呼んでいる一群の言葉がある。それらはもっぱら「話し言葉」の中にある。クールにスマートにファニーにファンキーにインテレクチュアルにビートきかして言葉が乱れるのは大歓迎だが、気色悪いのや愚かなのは願い下げである。日本放送協会アナウンス室のひ...

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自由放埒軒

Author:自由放埒軒
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No Pain, No Gain.
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玄妙の言葉求めて櫻花
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