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黄金の蛙の墓碑銘

   初代黄金の蛙の墓碑にはヴォラピュク語とロンゴロンゴ語とトレーン語で次のエピタフが刻まれている。 漂いつつも決して沈まず、やせ我慢の果てについに〈蛙の王〉となりし宇宙一の大馬鹿蛙ここに眠る。冬眠ではない。 黄金の蛙の四十二代目の直系の子孫である吾輩が初代黄金の蛙の墓碑の存在を知ったのはまったくの偶然だった。15歳の春のことだ。コバルト・ブルーのルーン・ストーンでできた墓碑は、ある時代には冥王星ま...

黄金のカエル#1

  オイラは黄金のカエルだ。名前なんかねえ。あすの朝一番で旅に出る。北の沼を出るんだ。あてはねえが目的はある。ずっと昔にオイラの前から姿を消した一匹の緋鯉を探しにいくのさ。オイラがまだオタマジャクシに毛の生えたようなガキの頃によ。北の沼一番の不良でオイラの憧れだった鯉の兄ちゃんが、ある秋の夕暮れ、やけに遠い目をしてこう言ったんだ。「おい、坊や。漂うのはいいが、絶対に沈んだりなんかするんじゃねえぞ」...

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プロフィール

自由放埒軒

Author:自由放埒軒
Festina Lente.
No Pain, No Gain.
Fluctuat nec Mergitur.
R U Still Down Gun 4?
玄妙の言葉求めて櫻花
薄紅匂う道をこそゆけ

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